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春無風

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杉並区のとある小路

スコアボード凡て平仮名旧端午

子供の日のプロ野球をテレビで。スコアボードの選手名はすべて平仮名。粋な計らいですね。
こどもたちのすべてとはいいませんが、きょうかしょはよめなくてもすきなせんしゅのむつかし
いかんじはしっているようです。おとなにとってはまことによみづらいひらかなでありますねえ。

インドカレーの店

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東京大田区・池上本門寺界隈

奏楽堂に朗読を聴く十三夜      摩耶子

東京芸術大学奏楽堂でしょうか。何の朗読かを聞いたのですが失念しました。
季語「十三夜」の斡旋が絶妙に響く佳句と思います。

山羊の目の焦点おぼろ吹流し     臣汰

山羊や馬のような草食動物は肉食獣を察知しやすいように瞳孔が横長に開いています。草原を広く
見渡しているのです。猫や虎のような肉食獣の瞳孔は縦に長くて、獲物に狙いをつけやすいのだそう
です。山羊と眼を合わせようにも一体どこを見ているのか不思議な目で、どこ吹く風といった風情です。

一束百円

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東京・大田区 ある寺の桶置き場・墓参り用線香一束百円との張り紙

川幅に風の時間差鯉のぼり     臣汰

鯉幟は都会では絶滅危惧種。めったに見かけません。用済みの鯉幟はどこぞに引き取られ大河に
渡したワイヤーロープにつながれて川幅いっぱいに泳ぐことになる。一斉に同じ方向に泳いではい
ても、風の強さによってなびき方が違います。川幅に亘る風の吹き方を時間差ととらえるのも一興。

本門寺お休み処

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東京・池上本門寺

風薫る園遊会のハンドベル     摩耶子

句会では見過ごしました。もともと選句を苦手としているのですが、園遊会の意味は知って
いても実体験がないためにピンと来なかったのです。分かっている人からは絶賛のあらし。
母校の名門女子大学で催された園遊会とか。遅ればせながら佳句と認めざるをえません。

まくなぎや微動だにせぬ大道芸   臣汰

まくなぎは別名「めまとい」といって、顔の前をうるさく飛び回る小さな夏の虫。知らない人
は当然ながら句会で無視。顔を白塗りして微動もしない芸。日本ではなじみが薄くて分か
らなかったのも一因でしょうか。選句の不得手が無知に起因していることを悟った日でした。

べんがら色の多宝塔

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東京・池上本門寺

ひそやかに朝の湖漕ぐ蜆舟      摩耶子

しじみで有名な宍道湖に立ち寄ったのはこの句を知った後のこと。聞くとこ
ろによればエンジン付きの舟で機械引きという漁が主流らしいので、記憶
を遡って詠まれたと思われます。観光ポスターの標語になりそうな佳句。

弓引けば的のあはひを飛花落花    臣汰

Appendix

プロフィール

Author:S.Y.Seasonword
よみうりカルチャー恵比寿で花城康雄先生のご指導で修業中。風景淡彩画というよりイラストだと言われることも。蒼花同人。俳号を臣汰と申しますが、まだまだ駆けだし。

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