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新潟県・廿日市市竹節虫のなに喰ふてゐる秋霞                 健二いなご捕り餓鬼大将に網とられ                 しの竹節虫はナナフシのことです。焼き鳥の串のようなやせ細った体でじっと動かない。いったい何を食べて生きているのであるか。 まさか霞を喰っているわけでもあるまいに。...

近代家屋の秋山郷

新潟県・秋山郷押せばすぐ白露の水吐くポムプかな...

苗場のふもと

新潟県・津南町知らねども昨夜こそ咲け夜会草                 健二夜会草は夜顔のこと。秋の夕方、朝顔に似た純白の花を開き、明け方にはしぼんでしまう。そろそろ咲くころと気になっていた夜顔が、昨夜咲いたのだ。残念なことに気づかなかったなあ。という意味。「こそ咲け」は、係助詞「こそ」の文末は已然形という文語のルールです。咲けという命令ではなく咲くという意味になりましょう。わたしのつまらない...

段々畑の赤い屋根

新潟・秋山郷小規模な棚田と哀れなほど狭い畑。柿よりほか実りそうな木の見当たらず。雪に閉ざされる時期はマタギとして熊撃ったようです。そういえばここに至るつづら折りでニホンカモシカを見ました。今は天然記念物とやらのため撃たれる気遣いなく、堂々と人前に姿をさらすのでありましょう。団栗の小石にぞなき踏みここち...

棄て田見えず

十日町市稲穂は緑を失いつつあるところ。実際は絵よりも黄色に色づいています。耕作放棄の様子はなく棚田のすべての面が金の鱗のように輝いていました。見下ろしているとトンボがさかんに飛んでくる。 「ととまればあたりにふゆる蜻蛉かな」中村汀女もこのような光景を詠んだのでしょうか・・鉄塔や風にかしづくすすき原...

落人伝説

新潟県・秋山郷平家落人部落の伝説がここにも。あまりにも山深く険しいので信憑性はないと思います。しかし、観光の話題性としては、うなずく方がいい。見るべきものがかくも少ない山奥にまでのこのこやってきたのが、徒労ではないと納得するためにも。手曳かれてをとこ加わる踊の輪...

上りか下りか

苗木高い所から見下ろす斜面。 さて、道は右上に向かっての登り坂なのか、それとも右上に向かって下り坂なのか。 心理学のルビンの壺のように、見方によってはどちらにも見えるように描きたかったのですが・・・こほろぎや僅か二人の洗い物...

星峠

星峠の棚田天にもとどく険しい山道とは思いのほか、県道をそれると、あっけないほどの農道わきに粗末な「撮影スポット」の看板と都市公園でも見劣りしない公衆便所がありました。そこにワゴン車が二台と男が二人。野営して早朝の棚田撮影を目論んでいるという。その一人が「ここは絵にならんでしょう」とのたまわりました。半夏生谷地にたたずみ偲びけり               健二手曳かれてをとこ加わる踊かな     ...

下栗

遠山郷横着して取材を怠り、何度も同じ写真から描いています。娘らのさんさを踊る旅の宴                    健二間伐の隙間の日差し蕎麦の花                 しのヒノキを間伐したところに光が射しこんでいます。そのわずかな土地に蕎麦を植えている。痩せた土地を焼き畑にして、毎年別の場所に移動するのだそうですが、味は良いと自賛しておりました。...

天上のホテル

千畳敷カールよく降りますねえ。嫌になるほどよく降りますねえ。前九年にゆかりの街や蓮の花              健二面白い句ですねえ。前九年の役というのは、源頼義、義家親子が豪族阿部頼時とその子らを討伐した戦いです。岩手県北上川流域のどこかで詠んだのでしょう。前九年という面白い言葉が決めて。ずぶ濡れの日本列島秋の雨                 しの...

下栗の里

遠山郷一枚の写真のいろんな部分を切り取って画いています。何枚でも画きたいほど魅力ある風景です。岩手山夕日をささふ雲の峰                   健二根上りに自転車はずむ白露かな               しの昼間から楽しいワインを少し飲んで、しばらくは慎ましく押し歩いたものの・・自転車は善福寺緑道にさしかかり、地上を這う古桜の根に乗り上げました。...

木曽川見下ろす

中津川市木曽川の西岸を苗木城址から見下ろしました。岐阜県中津川市の一角であろうかと思います。岩を石垣でつないだだけの哀れなほどちっぽけな城址の最も古い石垣が野面積(のずらずみ)天辺の展望台と称するジャングルジムのような構築物が景観を見事に台無しにしています。真夏日の鉄器造りのふいご踏み            健二南部鉄器の鋳込み作業の様子です。野面石積めば城なる小鷹かな              ...

赤沢

赤沢渓谷茶褐色の岩盤を洗いながら流れ下る清流が赤く見えます。清流に沿って木道が整備され、川をなんども横切る木の橋を渡りながら歩き下る人がちらほら。傍らを走る森林鉄道の終着点からウォーキングを楽しんでいるのです。汗浮かべこする鉄器や草の刷毛               健二約900℃の南部鉄器の表面を漆で処理し、草刷毛の先に鉄錆の粉と油をつけて何度もこする。柔らかい光沢が生まれるとともに鉄錆をも防ぐ...

Appendix

プロフィール

Author:S.Y.Seasonword
よみうりカルチャー恵比寿で花城康雄先生のご指導で修業中。蒼花同人

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