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前後左右

杉並区3月22日の「竹に枯塀」を画いた場所から後ろを振り返るとこうなります。この細く短い小路の前後左右をあまねくしたことになりますかな。春塵や球児肺腑の声しぼり             しのしゅんじんや きゅうじはいふのこえしぼり春のセンバツの甲子園は湧いておるようですが、出身地が出場していない我が熱意はさっぱり。これは散歩途中である高校のグランドの光景を詠んだものです。それにしてもすざまじい声です...

黄色い看板

杉並区下萌えや洛中めぐる御土居堀             健二、しのしたもえやらくちゅうめぐるおどいぼり御土居は豊臣秀吉が京都を囲むように積み上げた土塁。その外側の堀と合わせて御土居堀。春の草が生えてきたその盛り土に沿って歩きながら、往時をしのんでいる。御土居は洛中を巡り、それに沿って作者も巡っている、それを「洛中めぐる」で感じていただければ嬉しいわけです。...

咲き初めし

祐天寺教室野外実習の目黒区祐天寺の桜はやっと開きかけたところ。火花散る冬の鍛冶場の後光かな          健二鍛冶場の背後に沈みかけた冬の入日が後光のようだ。火を使う鍛冶は冬というのに戸を大きく明け放って一心に槌をふるっている。入日の背後になって内部は暗く、真っ赤に焼けた鉄とその鉄を打つ槌によって飛び散る火花だけが見える。なんと神々しい光景であることよ。整列を振り向かせたる初音かな      ...

ペットクリニック

杉並区元気な永福町商店街。駅からこの辺りまでは店が続いて、シャッターが閉じている店はありません。独り身の覚悟のありや二月尽              健二子供が不惑の年を越えたというのに親の心配は尽きません。ひょうひょうと我が道を行く姿にやきもきさせられるのであります。どこも似たようなものさ、友よ。妻の押すカートにそつと桜餅                しの...

壁は突き抜け

杉並区以前に画いたのと同じ場所で。以前見たときは壁があったような・・・・見損じかもしれません。寒々と山村照らす慈光かな              健二春嶺の連なりやまず新幹線              しのさむざむとさんそんてらすじこうかなしゅんれいのつらなりやまずしんかんせん  春麗は句会の兼題(宿題のようなもの)で出句。何人かは取ってくれましたが概して冷たい反応。 絵の仲間でもある I さんの...

竹に枯塀

杉並区石積の塀に葉を落として蔦がからんでいます。 間もなく緑の壁となるはずです。ふんわりと薫る焼芋つられ買い          健二三月や石の蛙を庭に置く                しのただ石の蛙を置いただけの句ではないか、とKさんの酷評。言外の趣向を察してもらう言葉遣いはまだまだです。 むき出しの土がない都会では、啓蟄(けいちつ)の趣を感じない。 せめて石の蛙でも置いて春の動物や虫たちの息吹...

梅の古刹にドラム缶

世田谷区 豪徳寺夕日染め凍てつく山の分水嶺         健二川つ藻に小魚群るる初桜             しの  ゆうひそめ いてつくやまの ぶんすいれいかわつもに こざかなむるる はつざくら分水嶺は雨水が異なる山系に別れる場所。昨日の句会でこの「川つ藻」にKさんから異論。「川の藻」でいいではないかと。俳句に歴史的仮名遣いはごく普通のことだから、意義があるとは思いもよりませんでした。「つ」は...

桜はまだかいな

杉並区もう早咲きの桜をみますが、さほどの感動がありません。桜はソメイヨシノに限るというわけですがまだ蕾は堅い。わが友は花や植物に憧憬が深く、枯れたつるなどに労をねぎらうのです。枯蔓をお疲れさまと解きにけり         健二駅前に自転車溜まり柳影              しの...

門前の裸木

世田谷区豪徳寺門前しだれ桜に隠れた三重の塔のあと、庫裡を画きかけ、私の技量では無理と諦めて門外へ。書き始めてまもなく独りのご婦人が背後から盛んに話しかけてくる。心ここにあらずの絵。過疎の村湾の水面の冬銀河           健二御塔を隠してしだれ桜かな             しのかそのむら わんのみずものふゆぎんがおんとうを かくしてしだれざくらかな...

ここに直弼あり

世田谷区豪徳寺の三重の塔スケッチ教室にて。枝垂桜と枯木に隠れて三重塔はほとんど見えません。その表現が工夫のしどころだったのです。後刻、師匠から全生徒あてのメールが届きました。「反省しなさい」と。その指摘の大部分がこの絵に当てはまるのです。やれやれ。難しい景色でしたよ。列島に筋雲抜ける寒気団          健二春の夢牛に曳かるる新幹線         しの...

バックライト

杉並区夕餉時帰宅をいそぐあおさ汁          健二風光る富士の裾野に磯の鳥           しのあおさ汁を飲んだ記憶はありません。歳時記には青のりの一種類で旨いものじゃないとある。地方によっては独自の味付けがあるだろうし、郷愁とともに食えばまずいものなどありません。夕東風や海の船ゐる隅田川(水原秋櫻子)を真似た積りはなくとも影響を受けているようです。...

羽根木の花屋

世田谷区ブログに文章や俳句を添えたところで殆ど読んで貰らえない。それを承知で書いております。兄弟でさえ読まないらしいから、そのうち罵詈雑言を思い切り書いてやるのだ。船の灯の凍てつく波に酔いにけり         健二花粉症猿の貌もて妻帰る                しの夜の海原、船の灯の届く範囲は黄色く照らされた波が見える。そればかり見つめているものだから船酔いしちゃうのですね。いやいや、その...

杉並区ちゃらちゃら画きです。我が師は早画きを称して「ちゃっちゃ画き」と表現されたことがある。師は短時間でもしっかりした絵を描かれるが、私の場合は正真正銘のちゃらちゃらであります。一年の収支決算冬至粥         健二武蔵野の春の雪踏み郵便夫     しのこの句に嘘があります。夜に降った雪にまず足跡をしるすのは新聞配達。新聞夫なんて言葉は奇天烈だから郵便夫にしてしまった。いまどき郵便夫は差別用語...

裏参道

杉並区「花粉はどうですか?ちゃんとは直せないですが、薬は出せますから」とかかり付けの医師。専門は消化器科。 直せないとは正直で謙虚。 どこやらの大学病院の医師とは大違いです。春を待つ胸突坂の文士蹟        健二新幹線手話で励まし受験生       しの新幹線という兼題でいくつか作ったもののお粗末で句会には出せません。...

斜面の途中

杉並区右側が高く、左へと斜面をなだれる。日本に限らないことですが、人類はいかなるところにも生活の場を築く。ここなどは生易しい。手を伸べて蝋梅の花覗きけり        健二揚げ雲雀天に釣らるる如くかな       しの...

春待つ生産緑地

杉並区いつものことですが粗末な変な絵です。時間はあるのに心に余裕がない。生来のせっかちな性格を変える術はないが、このところ、その悪いところばかりが。願い事七草粥の福を喰う           健二覗き見を拒む巣箱の高さかな        しの...

梅の古刹

世田谷区スケッチ教室またもや雨のため、写真の模写。左は銀杏だろうと思いながら。右は何か分からずに画いたのですが、なにやら育ちすぎたモヤシのよう。後にケヤキと知ったのですが。いくつか締切が迫っているのに、まったく言葉が浮かばない俳句。 出るのはクシャミばかり。 困っております。窓閉じて物音かすか春の夕...

Appendix

プロフィール

Author:S.Y.Seasonword
よみうりカルチャー恵比寿で花城康雄先生のご指導で修業中。蒼花同人

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