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クラシック館(3)

赤坂プリンスホテルここを描き始めてまもなく、ふらりと男が話しかけてきました。絵には興味なさそうで、北朝鮮にまつわる政治的な背景についての独自の推論をまくしたて、気が散って辟易です。見かねた師匠がやってきて話し相手を引き継いでくれました。なんでもホームレスにして億万長者という風変わりな初老でした。水琴窟へ一杓の秋そそぎけり     ...

クラシック館(2)

東京・赤坂プリンスホテル菊人形佐倉宗吾の動くかと      摩耶子菊の香に噎せて信ずに足る漢    臣汰...

クラシック館(1)

東京・赤坂プリンスホテルカッシーニ土星に消えし夜長かな      摩耶子食卓に減塩醤油秋刀魚焼く          臣汰台風に打ち込んでゐる五寸釘        東変木...

六本木裏道

東京・六本木にて二上山を浄土としたり秋の空      摩耶子口あけて啼かぬ鴉や秋暑し       臣汰...

日枝神社

東京赤坂秋暑し鼻にぬけくる正露丸...

ある店・一枚で二度

東京のどこか枝折戸にくちなしの香の立ちにけり    摩耶子台風過釘ごとはずす窓の板          臣汰...

ある店

東京のどこか青芒露伴の塔の礎石かな        摩耶子弓射るや残暑の髪を引つ詰めて    臣汰...

Cats in the back light

はて何のCMだつたかみづすまし   臣汰...

港区の一角、それから

港区の一角を淡彩らしく庭隅に蓖麻育てゐし敗戦日       摩耶子蓖麻:ひま、トウゴマのことです。種をしぼればひまし油がとれる。下剤として鼻をつまんでスプーン一杯のひまし油をくちに流し込まれる。たまらなく嫌いでした。平成生れには分からないでしょうね。梅雨晴や葉擦れにまじる鳥の声     臣汰...

早描き

港区の一角空あをき十勝渺渺麦の秋       摩耶子渺渺はびょうびょうと読みます。広くて果てしのない十勝平野の青空の下で黄金色に稔っている麦の上を風が渡る。麦が黄熟し刈り入れ間際の初夏の大きな景です。電線の影の重なる片かげり      臣汰暑い暑い。電線の細い日陰でさえ頼りにしたい炎天。こちらは小さな景。...

Appendix

プロフィール

Author:S.Y.Seasonword
よみうりカルチャー恵比寿で花城康雄先生のご指導で修業中。風景淡彩画というよりイラストだと言われることも。蒼花同人。俳号を臣汰と申しますが、まだまだ駆けだし。

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